伊豆大島 2009年7月4日〜5日

 7月に入ったのに、今年の大島の海は水温16℃、透明度10m前後と、まるで春先のようなコンディションです。このため、ハゼやスズメダイなど南方系のサカナたちの来訪が遅れていて、やや寂しい感じです。その分、まだ多種多数のウミウシが楽しめました。数ヶ月前から際の深場で見られているムラサキズキンベニハゼを、今回ようやくチラっと見ることが出来ました。また、思いがけずシラタキベラダマシ sp(通称、大沼ベラ)に遭遇、撮影できました。シマキツネベラや、クレナイイトヒキベラも随分追いかけて撮影したり、今回はベラ三昧でした。 段落ちにはネンブツダイの大きな群れやオオスジイシモチが口を大きく膨らませて口内保育中で、産卵と子育ての季節を実感できました。

※ ログ中の写真をクリックすると、それぞれの大きな画像にリンクします。
1日目
Dive No.
619
 
Date:
July 04, 2009
Location:
伊豆大島 秋の浜 正面際
Dive Time
Entry Time: 11:29
Exit Time: 12:34
Bottom Time: 65min.
Depth
Max: 44.5m
Avg: 15.7m
Deco Stop:
3 M: 5min.
6 M: 0min.
Breathing Gas
Start Gauge: 190kg/cm2
End Gauge: 24kg/cm2
pPO2:Air
Temperature
Bottom : 16.6
Surface : 19.3
Air Temp: 24.5
Condition
Weather: くもり
Visibility: 7〜10m
Wave Current: 波静か、流れ弱
Equipment
Tank: 12L Steel
Weight Belt: 9.0Kg
Ankle Weight: 0Kg
Body Protection:
Mares Isotherm 6.5mm semidry one-piece + 5mm shorty + 5mm hood
Computer:
Oceanic Atom 2.0 + transmitter
Other Equipments:
Olympus E-410 + PT-E03, Zuiko Digital 14-42mm, INON D-180S
Memo:
天気予報では午前中は雨だったのですが、良い方向にずれてくれました。 今年の伊豆大島は7月に入っても冷水塊に包まれ、−15mより下に潜ると17℃まで下がってしまい、表層は19℃くらいあるものの濁って透明度が7mくらいです。 この日のグローバルスポーツは約20名の学生サークルが来ていて、スタッフは体験にガイドに大わらわ。1本目はカナさんにガイドしてもらって、秋の浜の正面際へ潜りました。予報以上に天気が回復したので、海中は覚悟していたよりずっと明るく感じました。 第一の目的はムラサキズキンベニハゼです。先に行ったRIEさんに場所を教えてもらいましたが、残念ながらこのときは引っ込んだ後で見られず。場所をしっかり覚えたので、またチャレンジしましょう。浅場に戻りながら、シマキツネベラフタイロハナゴイキイボキヌハダウミウシフジイロウミウシ、イズカサゴ、スジハナダイを観察・撮影しました。 ムラサキズキンベニハゼを探して-42mの窪みへ。RIEさんが場所を教えてくれたが、このときは出てきてくれなかった。

シマキツネベラ ♂

フタイロハナゴイ

キイボキヌハダウミウシ

種名調査中

サガミリュウグウウミウシ

ハナミドリガイ
 
段落ちの手前まで来たところで、キンギョハナダイの群れを深浦さんが凄い勢いで追っています。彼の視線の先にいたのは、地元で通称”大沼ベラ”と呼ばれる一匹のベラでした。シラタキベラダマシ属の一種で、かなり稀少種です。カメラのフォーカスモードを切り替える間もなく私の目の前に近付いてきたので、そのままストロボだけ向きを合わせて総勢4名で取り囲もうとしましたが、何しろ10cm近くあるベラで泳ぎが速い!
 シラタキベラダマシ属の一種

その後段落ちではベニカエルアンコウアオイソハゼフトスジイレズミハゼ計4個体、巨大なニシキウミウシ、2匹仲良く並ぶムスメウシノシタ、かなり穴の外まで出てきてくれたシュンカンハゼなどを観察・撮影しました。エキジット口近くの流れ藻には、アオリイカの卵が産み付けられており、可愛いアオサハギのチビちゃんが数匹ついていました。
 
 

Dive No.
620
 
Date:
July 04, 2009
Location:
伊豆大島 秋の浜 正面ゴロタ〜際
Dive Time
Entry Time: 14:52
Exit Time: 16:02
Bottom Time: 70min.
Depth
Max: 30.8m
Avg: 13.6m
Deco Stop:
3 M: 0min.
6 M: 0min.
Breathing Gas
Start Gauge: 203kg/cm2
End Gauge: 45kg/cm2
pPO2:Air
Temperature
Bottom : 16.0
Surface : 19.8
Air Temp: 24.5
Condition
Weather: くもり
Visibility: 7〜15m
Wave Current: 波静か、流れなし
Equipment
Tank: 12L Steel
Weight Belt: 9.0Kg
Ankle Weight: 0Kg
Body Protection:
Mares Isotherm 6.5mm semidry one-piece + 5mm shorty + 5mm hood
Computer:
Oceanic Atom 2.0 + transmitter
Other Equipments:
Olympus E-410 + PT-E03, Zuiko Digital 14-42mm, INON D-180S
Memo:
 2本目は有馬さんにガイドしてもらって、同じく秋の浜の正面際へ潜りました。 -30mあたりのトサカ林で、クレナイイトヒキベラの♂とオグロベラの♂をみつけ、しばらく追っかけて撮影しました。
 
イソカサゴ

オグロベラ

クレナイイトヒキベラ

その後、際へ出てケラマハナダイ、フジイロウミウシを見て、砂地へ進んでオランウータンクラブを見せてもらった後、砂の中に手を入れていた有馬さんが何かに刺されたらしく、しきりに手を痛がっています。掘り出してきたのはヒラタブンブクで、一見フワフワと柔らかそうですが実は細く堅く尖った棘が無数に伸びていて、結構盛んに動いて砂の中に潜ろうとしています。そんなブンブクと格闘していたところ、すぐ横の砂の中から40cmほどのカスザメが飛び出してきて、まったく不意を突かれて二人とも度肝を抜かれました。段落ちではベニシボリマツカサウオトラウツボムスメウシノシタ、口内保育中のオオスジイシモチなどを観察・撮影しました。

フジイロウミウシ

ベニシボリ

口内保育中のオオスジイシモチ

マツカサウオ

トラウツボ

ハナオコゼ
 
 
 
2日目
Dive No.
621
 
Date:
July 05, 2009
Location:
伊豆大島 秋の浜
Dive Time
Entry Time: 9:28
Exit Time: 10:24
Bottom Time: 56min.
Depth
Max: 42.1m
Avg: 14.3m
Deco Stop:
3 M: min.
6 M: min.
Breathing Gas
Start Gauge: 165kg/cm2
End Gauge: 45kg/cm2
pPO2:Air
Temperature
Bottom : 16.0
Surface : 18.2
Air Temp: 24
Condition
Weather: 曇り
Visibility: 15m
Wave Current: 波静か、流れなし
Equipment
Tank: 12L Steel
Weight Belt: 9.0Kg
Ankle Weight: Kg
Body Protection:
Mares Isotherm 6.5mm semidry one-piece + 5mm shorty + 5mm hood
Computer:
Oceanic Atom 2.0 + transmitter
Other Equipments:
Olympus E-410 + PT-E03, Zuiko Digital 14-42mm, INON D-180S
Memo:
伊豆大島ダイビングの2日目、1本目は再び秋の浜の際へムラサキズキンベニハゼを見に行きました。今回は、遠目ながらその姿を見ることはできました。 しかし、すでにゆっくりと奥へ引っ込んでゆくところで、ライトを当てる暇すらありません。 この子の姿をきれいに撮影できるのは、いつのことでしょうか? 近くではシマキツネベラ♂キビレマツカサアカオビハナダイフタイロハナゴイキイボキヌハダウミウシビシャモンエビシラユキウミウシなどを観察、撮影しながら浅場へ戻って来ました。
 

キイボキヌハダウミウシ

ビシャモンエビ

シラユキウミウシ

 段落ちでは昨日同様にベニカエルアンコウベニシボリフトスジイレズミハゼを観察した後、崖の上には30匹ほどのヒメユリハゼが群れていました。エキジット口近くの流れ藻には赤ちゃんサイズのアオサハギが付いており、撮影しているとスッとストロボ横に移動してきて、今度は私のカメラにくっついてきてしまいました。このままエキジットすると流れ藻に戻る前に喰われてしまっては可愛そうなので、流れ藻に戻してやりました。
 

口内保育中のネンブツダイ

ヒメユリハゼ

アオサハギ yg
 
 

Dive No.
622
 
Date:
July 05, 2009
Location:
伊豆大島 秋の浜
Dive Time
Entry Time: 12:27
Exit Time: 13:27
Bottom Time: 60min.
Depth
Max: 26.2m
Avg: 13.4m
Deco Stop:
3 M: 0min.
6 M: 0min.
Breathing Gas
Start Gauge: 191kg/cm2
End Gauge: 62kg/cm2
pPO2:Air
Temperature
Bottom : 15.4
Surface : 17.7
Air Temp: 22
Condition
Weather: 曇り、時々小雨
Visibility: 15m
Wave Current: 波静か、流れなし
Equipment
Tank: 12L Steel
Weight Belt: 9.0Kg
Ankle Weight: 0Kg
Body Protection:
Mares Isotherm 6.5mm semidry one-piece + 5mm shorty + 5mm hood
Computer:
Oceanic Atom 2.0 + transmitter
Other Equipments:
Olympus E-410 + PT-E03, Zuiko Digital 14-42mm, INON D-180S
Memo:
二本目は、もう一度クレナイイトヒキベラの撮影にトライしました。何とか鰭を開いた瞬間を撮影したいものです。ところが、エントリーした途端に昨日より一段と冷たい! -25m付近まで下りると水温は16℃を下回っていました。今回も有馬さんに見つけてもらって、あまり追い掛け回さないでじっくりと狙って何枚も撮影したのですが、どうしても鰭を広げてくれません。半ば諦めかけていると、少し離れたところでイトヒキベラの♂に混じって鰭全開で静止しているではありませんか! 悔しいな〜 その後、左の砂地へ出て、オオモンハタオランウータンクラブなどを観察・撮影して浅場へ戻って来ました。
 

クレナイイトヒキベラ

オオモンハタ

オランウータンクラブ

 段落ちまで戻ってくると、ネンブツダイの群れがきれいです。中には、口内保育中で口をいっぱいに膨らませた♂が多数混じっています。 6.5mmのセミドライスーツの中に5mmの半袖短パンスーツを重ね着してても寒いのですが、その分透明度は15〜20mくらいあって、こんなワイド写真も撮れます。浅場では交接中のアオウミウシボラダイルツノガニを観察しました。

ネンブツダイ

交接中のアオウミウシ

ボラダイルツノガニ

 
 
 

使用器材

BCD

Mares Frontier BCD

- もう7月というのに、冷たかった〜
6.5mmセミドライの中に、5mm半袖短パンのウェットを重ね着して、体幹部分は計11mm厚でウェイトは計9kg。これだけ着込んでいれば、あまり寒くはなかったものの、手足が冷たいです。

 
レギュレータ

Oceanic EOS FDX-10, TUSA Duo-Air SS700

マスク

CressiSub Big Eye

フィン

CressiSub Pro Lite

スーツ

Mares Isotherm 6.5mm one-piece semidry

Mares 5mm shorty, 6.5mm hood

カメラ

Olympus E-410 + PT-E03

Zuiko Digital ED 14-42mm

INON D-180S

コンピュータ

Oceanic Atom 2.0 + transmitter

 

Travel Data

日付 行程 費用 備考
7月4日 東海汽船 久里浜 9:15 → 大島 10:15  4,150  七島クラブ割引 -15%
  グローバルスポーツ ガイドダイブx2 9,450  
  佐々木さん宅(※) 5,000  
7月5日 グローバルスポーツ ガイドダイブx2 9,450  
  東海汽船 大島 16:10 → 久里浜 17:10 4,150  七島クラブ割引 -15%

※ 民宿 菊一さんは、都合により'09年5月にて営業を終了されました。今後は、これまでのリピーターさんなど限定で、ご相談により泊めていただけます。
 

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