Lankayan Islandは、Malaysiaの東部Sabah州のSulu海上約50km沖合いに浮かぶ小さな島です。2006年3月20日から25日までの5泊6日、この島でダイビング三昧の休日を過ごしてきました。

Kuala Lumpur

 ロンドン への出張の帰り、3月18日()7:30にマレーシアのクアラルンプール空港に到着したところから、今回の休暇はスタートしました。とは言っても、まだ服装はスーツ上下に革靴という姿で、空港からKLIA Expressとタクシーを乗り継いで真直ぐホテルにチェックインし、それらを脱ぎ捨ててシャワーを浴びて、ようやく仕事から解放されました。幸いイギリス滞在は3日間だけだったため、体内時計はほとんど東京時間のままで、3時間ほど仮眠を取ってから市内をブラついて来ました。折りしもクアラルンプールはF1マレーシアグランプリの真っ最中。Berjaya Times Squareは人で溢れていました。WiFi接続を利用するため、スターバックスでキャラメルフラペチーノのグランデを注文したところ、RM14.50(約500円)と、日本とほぼ同等価格、こちらではかなり高価な嗜好品となりました。ところが、肝心のネット接続が、インターネットにはすぐに接続できたものの、VPNを張って仕事のメールをダウンロードしようとすると、途中でタイムアウトエラーとなってダウンロードできません。何度かトライしたものの結局断念し、これで名実共に仕事からは完全に切り離されました。夕飯は、Bukit Bintang通りに面した海南料理屋さんで、海南風炒飯と春巻きにアイスティーを注文してRM18(約600円)。これなら量も価格も納得でした。

 翌日は、12時チェックアウトぎりぎりまでホテルで過ごし、午後3時発の国内線でコタキナバルへ向かいました。ここでクアラルンプールのタクシー事情の不思議を一つ。空港から 電車でKLセントラルステーションに到着すると、窓口でホテルまでのタクシークーポンを購入して運転手に渡すのですが、これがRM17。ところがホテルからタクシーを拾って同じKLセントラルステーションへ来ると、多少順路は異なるもののメーターでRM33.それでも千円そこそこで十分安いのですが、やっぱり気にはなります。

 KLセントラルステーションでは、マレーシア航空の出発便の荷物のチェックインと搭乗手続きが出来ます。既に衣類を全部入れ替えたので、ダイビング用品の入ったローラーバッグはコタキナバル泊には不要 になり、翌朝のサンダカン行きの便まで通しでチェックインしてしまい身軽になりました。コタキナバルへ到着したのは午後6時前。しかし、クアラルンプールで搭乗前にビーフカレービーフンを食べた上に、機内食も半分位食べたため、今夜の夕飯はパスして、翌朝の早朝出発に備えて早々にベッドに入ってしまいました。

KLモノレール Bukit Bintang駅

Kuala Lumpurの銀座4丁目交差点

Alor通りの屋台レストラン街

 コタキナバル朝7時発のサンダカン行きは、2年前に来たときは小さなプロペラ機でしたが、今回は737ジェット機に大型化されていました。あいにく座席は右側だったため、キナバル山は見ることが出来ませんでしたが、30分少々のあっという間にサンダカン空港に到着しました。Pulau Sipadan Resort & Toursのスタッフに迎えられて、Sepilok Nature Resportに立ち寄ってツアーチェックイン手続きと簡単な朝食を取りました。Sandakanヨットクラブの桟橋からボートに乗り換えるところまで、2年前のスカウレインフォレストロッジ行きと同じ。ボートもほとんど同じ様な感じの、Mercury225馬力船外機2機がけでした。しかし、今回はLankayan Island到着まで約2時間、海上のうねりのために結構揺れたため、正直かなり疲れる船旅でした。

 

Malaysia Airline 737 Jet from Kota Kinabalu to Sandakan


Lankayan Island Dive Resort

施設、設備

 シャレーと呼ばれる戸別の客室と、メゾネット形式の客室があり、どちらもゆったり広々して、専用のベランダ付きです。もちろん全室オーシャンビュー。浴室にはバスタブもあり、いつでも温かいシャワーを浴びられます。 気温は27℃〜30℃。エアコンも備わっていますが、窓を開けて心地良い海風を通せば、エアコンはほとんど不要です。客室によっては冷蔵庫も備わっているようですが、私の泊まったメゾネット形式の部屋にはありませんでした。客室内は土足禁止で、各客室への入り口に水を張ったたらいが置いてあり、はだしで歩いてきた人はそこで砂を洗い落としてから部屋に入ります。リゾート滞在中は、島内どこでも素足が標準的はスタイルです。 携帯電話は、当然のことながらサービス圏外です。しかし、衛星電話が設置されており、電話、ファックス、ダイヤルアップのインターネット接続が可能です。

食事

 食事はすべてビュッフェスタイルで、朝食7:00〜10:30、昼食13:00〜14:00、夕食19:00〜20:00と決まっています。マレーシア風料理が中心で、肉、さかな、野菜、ご飯、スープ、サラダ、フルーツが一通り揃っています。飲料水、お茶、コーヒーはいつでも無料で飲めますが、缶入り飲料、ビール等は売店で有料で販売しています。ただし、支払いは最終日のチェックアウト時にまとめて行います。

 

ダイビング

 ビーチから沖合いに突き出した50m程の桟橋の先に、ダイブセンターの建物があり、機材のセッティングからボートの乗り降り、アフターダイブの機材の保管まですべてそこで完結するため、カメラ以外は客室に持ち帰る必要がありません。約20畳ほどもあろうかという広々とした更衣室では、ウェットスーツを吊るして置く場所も十分にあり、各自に1つずつ脱衣かご様のかごがあてがわれて、そこにマスク、フィン等の小物を片付けて置きます。BCとレギュは、常にスタッフが充填済みのタンクにセットしておいてくれます。

 ボードダイビングは8時ころ、11時ころ、15時ころの毎日3回出発します。希望者はオプションでサンセットダイブやナイトダイブも可能です。この他、桟橋の周辺はいつでも自由にダイビング可能です。出発予定の15分前に集合して、すぐにウェットスーツに着替えた後、ブリーフィングを受けて、機材をすべて背負ってからボートに乗り込みます。多くのポイントは、長くても10分程度で到着する距離です。

 5泊6日の滞在中に14本潜りました。各ダイブのログは、こちらからご覧ください。

 Lankayan Island周辺のポイントでは、砂地の砂の目が細かくパウダー状で、一度巻き上がるとなかなか晴れません。しかもマダラエイがやたらと多くて、彼らが逃げるときに一々砂を巻き上げて行ってくれる始末です。このため、リーフの外側の砂地では視界が10m以下まで落ちてしまいます。こんな視界では、ハゼを探そうにも、まるで目が効きません。島の外縁も含めて、ドロップオフになっているような潮通しの良いリーフというのは、周辺にはないようです。ポイントマップの北端にあるReef 77やPegaso Reef、南西端にあるIkok’s Rocksでは、島近くのポイントよりは多少透明度も良くなり、20m程度までは開けていました。水温はどこも27〜28℃、表層では29℃に達することもありました。流れはどこも比較的穏やかで、アンカーロープで安全停止中に気泡が水平に飛んで行く様な強い流れは、滞在中一度も経験しませんでした。

 今回初めて、Ocean ReefのNeptuneUフルフェイスマスクを持ち込んで使ってみました。少々かさ張って大げさに見えますが、いざ使ってみるとマウスピースを咥える必要がないのがこれほど楽なことかと、ビックリするほど快適です。視界が広いことと、常に換気されているので曇り知らずというのも大きなメリットです。当初心配だった耳抜きも、顎を自由に動かせるので簡単に抜け、実際に鼻孔を押さえて抜く必要はありませんでした。若干内容積が大きいので、1キロ弱の浮力が付きます。

 

 

Dive point map around Lankayan Island.

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安全

 Lankayan Islandはボルネオ島の東約50kmのスル海に浮かぶ孤島です。この島かどこか不明ですが、以前には外国人観光客が誘拐された事件もあったようです。そうでなくても、マラッカ海峡からフィリピンにかけては海賊も出没するようです。しかし、マレーシア政府はそんな状況をしっかり認識している模様で、Lankayan Island Resortには警察と軍の職員が常駐しており、軍のパトロールのボートも一日おき位に立ち寄っていました。また夜間は周辺海域をレーダーで監視しているそうです。リゾートの建物の屋根の上に、実際にそのレーダーが稼動していました。桟橋には小さいながらもヘリポートも用意されており、万一の際にはサンダカンやコタキナバルへの救急搬送も依頼できるでしょう。
 
ウミガメの産卵

 滞在2日目の晩に夕食後、丁度一グループの卵が孵化しました。最初の一匹が生まれてきたのを誰かが見つけて、その後、保護活動の担当者が手で丁寧に砂を掘り返し、計百匹のウミガメの赤ちゃんが掘り出されました。掘り出された直後は、まだ寝ぼけた様子ですが、ザルに移されて数分も経つと元気に暴れだします。それらをまとめて、島の北端の、客室等の明かりの見えない浜まで持っていって、そこで海に放ちます。スタッフが一人、波打ち際でライトを照らすと、ウミガメの赤ちゃん達はその明かりに向かって一斉に歩き出します。

 次の晩、今度は母カメの産卵シーンを見学できました。夜9時頃、リゾートのスタッフが「ウミガメの産卵を見られるよ」と各客室へ呼びに来てくれます。案内されて行ってみると、波打ち際から5mほど陸に上がったところで、まさに産卵の最中でした。おそらく夕暮れ時には上陸して産卵場所を決め、穴を掘っていたと思われますが、その一番神経質な時はスタッフがじっと見守って、卵も半分以上産み終わって概ね落ち着いたところでリゾートゲストを案内してくれたものと思います。生み終わった後も、前足、後ろ足両方を使って丁寧に入念に砂をかぶせて、何度も何度も踏み付けていました。母カメが海へ戻った後、スタッフが生みつけられた卵を丁寧に掘り返し、レストラン近くの安全な場所に丁寧に埋め戻していました。これらはおよそ60日ほどで子ガメが生まれてくるはずです。
 

 

 

 


Sepilok Nature Resort

 Lankayan Island Dive ResortからSandakanへ戻るボートは、朝7時に出発します。このため、前夜のうちに滞在中の支払いと荷物のパッキングを済ませておき、出発前は簡単に朝食を取るのみです。帰りは比較的海も穏やかだったため、予定通りピッタリ1時間半でSandakanに到着しました。この後、Kota KinabaluもしくはKuala Lumpur行きの飛行機の出発までSandakan市内の見物やSepilokのオランウータン保護センターの見学等も可能ですが、今回はSepilok Nature Resortでのんびりとブランチを取り、同時に着替えも済ませて過ごしました。SepilokはSandakan市内からクルマで15分ほど内陸に入りますが、すでに熱帯雨林の入り口に位置しているためか、雷を伴った激しいスコールに時折見舞われます。今回はボート乗り継ぎの時間調整のため、数時間の休憩だけでしたが、次回はこのリゾートに1〜2泊滞在してみたいと思いました。

 この後、SandakanからKota Kinabalu経由でKuala Lumpurに戻って一泊しながら、お土産品など最後のショッピングを楽しんで、翌日帰国しました。

 

Sepilok Nature Resort, close located to Oran Uhtan sanctuary.

Copyright 2006(C) by Yoshiaki Yasuda